刀剣の里 長船 匠の技-1

刀剣の里 長船 匠の技

長船といえば刀のまち。そして刀剣の里 長船
そこにある長船刀剣博物館には刀に関する情報がいっぱい。
いろんな刀の展示物やその刀に関する情報。
そこで作業する匠たち。
いろいろな視点で刀を楽しむことができます。

そして年間に少ししか展示することのできない
国宝「山鳥毛」も最大の魅力の一つです。
展示のないときはデジタル山鳥毛やVRコンテンツ
でも楽しむことができます。

装剣金工師の技

刀身には、彫刻が施されることもあります。最も一般的なものは、刀の強度は減らさず目方を軽くする刀樋(かたなひ)です。また、信仰によるものとして、不動明王(ふどうみょうおう)、摩利支天(まりしてん)などの諸仏を表す梵字(ぼんじ)や、倶利迦羅龍(くりからりゅう)や素剣、護摩箸(ごまばし)、香箸(こうばし)などの仏具類のモチーフもよく見られます。近世以降、武家社会が平和な時代になると松竹梅、漢詩、和歌などのような装飾的なモチーフが多く彫られるようになりました。現在では、日本の伝統美術工芸として、伝統技術の粋と高い芸術性が受け継がれています。
刀身に立体的な造形美を作り出す刀身彫刻は、日本刀の美しさをさらに引き出す芸術です。

研師の技

研師は、新作の刀剣を研磨するのに加え、既存の古い刀剣を美しく保存するために研磨することもあります。刀鍛冶が鍛えた刀をいかに美しく仕上げるかは、研師の腕にかかっています。
このため研師は、刀身の状態を確かめながら、どんな時代に生まれた刀か、どこで作られた刀かを加味し、研ぐことで刀剣の特徴を引き立たせます。また、姿、かたちの崩れ具合や錆の状態によっては、それを修復しながら研いでいきます。
このように、刀一口(ふり)ごとの性格を見極め、刀身の状態を観察できる審美眼を持つことが、研師にとっては肝要だといわれます。

刀匠の技

刀身をつくる

玉鋼(たまはがね)を鍛えて刀身を作る職人のことを刀鍛冶(かたなかじ)と称します。作刀の技術は一子相伝(いっしそうでん)によるもので、古い時代の刀鍛冶たちがどのような手法で刀剣を打っていたのか、詳細は分かっていません。現在行われている作刀工程は、江戸時代末期の刀鍛冶「水心子正秀(すいしんしまさひで)」によってまとめられたものを基本としており、それぞれの刀鍛冶の手で改良を加えながら伝えられています。

備前長船刀剣博物館

刀剣類を専門展示する全国でも珍しい博物館です。
1階・2階に常時約40口を展示公開しています。
現在年間約6回の企画展示を行っています。

☆刀剣の世界
刀剣の歴史や各部名称、時代背景などを紹介する情報コーナーです。
刀づくりの貴重な映像や、国宝「太刀 無銘 一文字(号 山鳥毛)」の
タッチパネルビューアなど、デジタル技術を活用した展示もあります。
初心者の方は先にこちらのスペースをご覧になってから、
展示室をまわられることをおすすめします。

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